RSPO認証について

RSPOとは


“Roundtable on Sustainable Palm Oil”の略であり、中央化成は2016年1月に加盟致しました。RSPOの日本語訳は「持続可能なパーム油のための円卓会議」です。

アブラヤシ農園の急速な拡大による環境への影響を配慮した声が世界的に高まってきたことを受けて、世界自然保護基金(WWF:World Wide Fund for Nature)を始めとする関係団体が中心となり、2004年に設立されました。RSPOの目的は、持続可能なパーム油の生産と利用の促進です。RSPOは非営利組織であり、パーム油産業に関わる7つのセクター(※)の関係者の協力のもとで運営されています。

※(パーム油の生産、搾油および貿易、消費者製品製造、小売、銀行および投資会社、環境NGO、社会・開発系NGO)

 

原則と基準(Principles and Criteria、P&C)


RSPOが考える持続可能なパーム油生産には、関連する法制度に違反していないだけでなく、経済的に存続可能であること、環境的に適切かつ社会的に有益であることが求められます。それらの要件を具体的に示したのが「RSPOの原則と基準」です。8つの原則の下に43項目の基準が定められ、個々の基準ごとにその具体的指標とガイダンスが示されています。例えば新規開発において原生林はもちろんのこと、二次林であっても自然保護上または地域住民の生活に重要な場所であれば開発は認められません。原則と基準の内容は状況の変化に対応できるよう、5年おきに見直しが行われます。

 

アブラヤシ生産における8原則


  • 1. 透明性へのコミットメント
  • 2. 適用法令と規則の遵守
  • 3. 長期的な経済・財政的実施可能性へのコミットメント
  • 4. 生産者、搾油工場の適切なベストプラクティス
  • 5. 環境への責任と自然資源、生物多様性の保全
  • 6. 農園・搾油工場労働者、影響を受ける地域社会への責任ある対応
  • 7. 責任ある新規農園開発
  • 8. 継続的改善へのコミットメント

 

RSPOのメンバーになった後は?


アブラヤシ農園から始まり最終製品ができるまでの各工程を認証することにより、全工程にわたるchain of custody(管理の連鎖)が繋がり、最終製品中に使用されているパーム油の追跡が可能となります。

そのためRSPOでは、生産段階で「原則と基準(P&C)」に則って持続可能な生産がおこなわれていることの認証(P&C認証)と、認証パーム油(Certified Palm Oil)がサプライチェーンのすべての段階を通じ間違いなく受け渡されるシステムが確立されていることの認証(SCC認証)の2種類の認証制度を設けています。

いずれもRSPOは直接審査・認証業務は行なわず、第三者であるRSPO認定の認証機関が実施します。審査の結果はRSPO事務局に送られ、その要約はホームページ上で公開され30日のパブリックコメントにかけられます。認証の有効期間は5年間ですが、毎年順守状況がチェックされ、場合によっては期間内であっても取り消されることもあります。

日本におけるパーム油のユーザー企業はSCC認証の取得が主と考えられますが、認証を取得し、認証パーム油を利用した商品には、RSPOのロゴマークを使用することができます。

1) 生産段階での認証(P&C認証)
生産現場での基本的な認証単位は、搾油工場(Mill)とそこにパーム油果房を供給する全ての直営農園、契約農園、独立農園が含まれます。審査はRSPO認定の認証機関が「8つの原則と43の基準」を中心に最低3人の審査員によって、2回にわたり実施されます。最初の審査では基準とのギャップが特定され、2回目にそれらの改善状況を中心にチェックされます。

2) サプライチェーン認証(SCC認証)
SCC(Supply Chain Certificate )認証とは、認証パーム油を使用して作られた製品を取り扱う製造・加工・流通過程でSCC認証の要求事項を満たしているかを認証する制度です。認証パーム油を海外から仕入れる商社、油を加工する企業、商品を製造するメーカーなど、最終製品が出来上がるまでの各工程でSCC認証製品の所有権を持つ組織は認証取得の対象となります。

 

4つのサプライチェーンモデル


パーム油の複雑なサプライチェーンを反映して、3つの認証モデルと1つの証券化モデルがあります。中央化成は2017年1月にマスバランス(MB)の認証を取得致しました。

1. アイデンティティプリサーブド(Identity Preserved, IP)
認証されたパーム油生産現場から最終製品製造段階に至るまで完全に他のパーム油と隔離され、どのアブラヤシ農園から得られたのかが特定できる認証モデルです。

2. セグリゲーション(Segregation, SG)
複数の認証された農園から得られた認証パーム油からなり、他の非認証パーム油とは混ぜ合わされることなく、認証油だけで最終製造者まで受け渡される認証モデルです。生産農園を一つに特定できませんが、認証農園から生産された原料であることが保証されます。

3. マスバランス(Mass Balance, MB)
認証農園からの認証油が流通過程で他の非認証油と混合される認証モデルです。物理的には非認証油も含んではいますが、購入した認証農園とその数量は保証されます。

4. ブックアンドクレーム(Book & Claim, B&C)
物理的な認証油の移動を伴う3つの方式とは異なり、認証油の証券が生産者と最終製品製造者、販売者との間でオンライン取引されるモデルで、グリーン電力類似の方式といえます。これによりサプライチェーンの認証油流通体制が未整備で調達困難な場合でも、認証生産者を直接的に支援することが可能になります。ただし、この方式は将来的に認証油だけの取引が可能になるまでの間の暫定的な仕組みとして位置づけられています。

(参照 : WWF JAPAN)

中央化成は、RSPOの原則と基準を十分理解し、持続可能なパーム油(生産)の利用促進に努めてまいります。

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